合わせガラスは、2枚のガラスの間に中間膜を挟み、オートクレーブを用いて高温高圧で張り合わせた安全ガラスの一種です。
合わせガラス用中間膜にはPVB(ポリビニルブチラール)が広く使用されておりますが、EVA(エチレン酢酸ビニル)等の他のポリマーを主原材料とするものもあります。PVBを主原材料とする中間膜は他の材料と比較しガラスへの接着性を主原材料とする中間膜はガラスへの接着性、耐貫通性や耐衝撃性に特長があります。
PVB中間膜を使用した合わせガラスは、その飛散防止機能から安全性や防犯性が求められる自動車ガラスのフロントガラスやサイドドアウィンドウ、建築ガラスなどで広く採用されています。日本やアメリカ、欧州を始めとするほとんどの国々でフロントガラスへの合わせガラスの使用が義務化されており、建築ガラスも含め、快適性や意匠性の観点からもガラスに求められる役割は広がっています。PVB中間膜はガラスの可能性を広げる選択肢として注目を集めています。
積水化学の合わせガラス用PVB中間膜、S-LEC(エスレック)™フィルムは、多彩な機能と価値を提供することが可能です。
・透明性 – クリアな視界を保持
・安全性 – ガラス破損時の飛散を防止、衝撃を吸収
・防犯性 – ガラスの破壊・貫通を遅延
・UVカット – UVを99%以上遮断
・デザイン – カラーやグラデーション
・遮熱 – 車内・建物内の快適性を向上
・遮音 – 外から入り込む騒音を遮断
・ヘッドアップディスプレイ – 映像を鮮明に投影
合わせガラスとして求められる安全性・防犯性を確保するため、S-LEC™️フィルムの標準的な厚みは0.76mmとしてご提案しています。その他の厚みや各ソリューションとの組み合わせなど、詳細についてはお問合せ下さい。
S-LEC(エスレック)™フィルムは、その高い技術・品質が認められ世界中の自動車、建築用合わせガラスに使われています。
自動車・建築合わせガラスに対して様々なソリューションを提案します。
中間膜の豊富なカラーバリエーションを揃えています。ガラス構成に応じた可視光線透過率(Tvis)や色味のカスタマイズも可能です。
S-LEC™フィルムは、可視光線透過率が2%から70%以上に連続的に変化するワイドグラデーションとの組み合わせも可能です。
フロントガラスやリアガラスに搭載することにより、開放感となめらかなグラデーションによる美しさを演出し、自動車ガラスに先進的なデザインを提供します。
S-LEC(エスレック)™遮熱中間膜を使用した合わせガラスは、ジリジリと刺激する赤外線から人の肌を守ります。
S-LEC(エスレック)™遮音中間膜は、外から入り込む騒音の透過を大幅に低減し、ワンクラス上のラグジュアリーな快適性を実現します。
UV-Aは室内・車内にいても、皮膚の深い部分にまで届くため、人体や物体に及ぼす影響が大きい紫外線と言われています。S-LEC(エスレック)™プレミアムUVブロッキングフィルム UA01は、世界最高レベルのUVカット性能により、UV-Aを99.9%以上カットします。